こんにちは。
いつも当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
本日は、ガールズケイリン界で出てくる”代謝制度”について解説してきたいと思います。
一般的に代謝と聞くと、カロリー消費の良い体を代謝が良いと言われたり、
生体内で生じる全ての化学変化とエネルギー変換のことを指したりしますが、
本記事ではケイリン業界での代謝制度について解説していきます。
後半は、代謝制度にまつわる選手もご紹介しますので最後までご覧ください!
ケイリンの代謝制度とは?
いわゆる、選手の強制引退のことを意味します。
難しく言うと、登録審査制度とも言われます。
数ある選手の中で、成績が届かなかった下位の選手から、登録を削除して強制引退となります。
プロスポーツ界ですから、常に競争が激しいです。
一度代謝になるとケイリン界に戻れないので、選手を続けていくにはそれぞれ日々辛い練習を重ねています。
代謝制度を導入する理由
もちろん、弱肉強食の世界ですから、日々選手が鍛錬に励み、技術力を上げ続けていかないことには、ケイリン業界の盛り上がりが続きません。
選手間のレベルバランスは代謝制度を設けることによって保たれています。
代謝制度がなければ、選手たちは練習に身が入らず、レースに出て賞金があわよくばもらえればラッキーというなんでもありなことになってしまいますので、選手自身に緊張感を持ってもらうようにも、代謝制度が導入されています。
強い選手だけが勝ったり、断続的なファンがなくなったり、競輪業界自体が不安定になるにもつながるからです。
代謝の対象となる条件
代謝の対象となる(噛みそうになりました笑)条件は3点あります。
1:成績下位
ケイリン界男女で代謝対象人数は異なります。理由は、分母が違うからです。
男子:30名(/約2200名) 女子:3名(/約150名) です。
意外と全体に対して代謝になる人数が少ないという印象ですね。
2:選手の得点
得点枠があり、内容は男女別です。
<男子選手の条件>
①:3期連続で競走得点が70点未満
②:直近3期分の競争得点を3で割った数値が70点未満
③:②に該当する選手の最下位3名の選手 ※A級3版の選手のみが対象
<女子選手の条件>
①:2期連続で競走得点が47点未満
②:直近3期分の競争得点を3で割った数値が47点未満
③:②に該当する選手の最下位3名の選手
3:審査時期について
審査時期は、年に2回、半年に1度です。(前半:1〜6月、後半7月〜12月)
半年間の成績を総合評価して、代謝対象者の選別、対象者の順位付が行われます。
A級からS級に初昇級といった明るい話題がマスコミで報じられたり、一方で、余儀なく引退する選手もいることも事実です。
期末前のレースは欠場が多いこともあります。
代謝予備軍ですと期末のレースの結果が悪ければ今よりも点数が下がる可能性がある一方、
代謝対象ほぼ確定している選手は、挽回するために出場して結果を出さなければいけません。
代謝争いが生じることもあります。
http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/news/2014khn/06/pdf/20140628_01_01.pdf
選手の代謝を決意する瞬間
ケイリンは鍛え上げられた身体を使って戦うスポーツです。常に事故や怪我などのリスクが伴います。身体は無限ではないですから、そういったアクシデントに遭遇すると、余儀なく早くに引退を決意する方も少なくはありません。引退の平均年齢は44歳とも言われています。
2大引退理由を挙げてみましょう。
1:身体の限界を迎えた時に引退を決意
引退後には、慣れ親しんだ競輪場の職員として再就職する方がやはり多いです。
やっぱり競輪を愛してやまない方が多いんだと思います。
施設運営スタッフ・警備員・売店スタッフ・車検整備スタッフなど職種は多種多様です。
競輪場によっては、初心者解説コーナーなどに元競輪選手を配置し、競輪のイロハを教える仕事もあります。ですが、競輪の解説者になることは難しいようです。
20年続けると、退職金が約1500万〜2000万がもらえるそうです。
2:成績が規定点数に満たない場合、代謝
代謝については、本ブログの内容通りになります。
仮に、代謝対象者になったとしても。本人から言い出させるような空気感にもなるみたいです。
本当に弱肉強食の世界は怖いです。
代謝になった選手について
最近では、ガールズケイリン選手で高木真備選手が、動物愛護活動に励むために引退されたと発表もありました。
こちらの記事に直近で辞められた選手についても書きましたので、併せてご確認いただけたらと思います。
以上、読んでいただきましてありがとうございました。
コメント